素晴らしき劣等感
おそらく劣等感のない人はいないかもしれないが、自分は劣等感が強いとか、自己肯定感が弱いとか、そんな悩みを持っている人もいるかもしれない。
劣等感は他人と比べて自分が劣っている、あるいは自分の理想と比べて現実の自分が劣っているというところから発生している。
そのように考えると、劣等感は人間だからこそ、よりよいものを求める気持ちがあるからこそ湧いてくるものであり、この感情そのものは「悪」ではない。
そもそも人間には様々な感情があるが、沸き起こってくる感情そのものを悪いものというように否定的にとらえてはいけない。
自分がいつも抱いている感情、そして強く抱いてしまう感情がどこから来るのかを考えて、その感情のエネルギーをどのように活かしていくかを考えなければならない。
劣等感をいだいても、それを活用して、努力に変える人もいれば、その感情に押し流されて自己憐憫や自己嫌悪、自己否定だけに走る人もいる。
だから、感情そのものが悪いのではなく、それを肯定的に活かせないことがもったいないことなのだ、と考えてその活用方法を考えることが必要だ。
今日も劣等感を抱いてしまった。それは何に対してなのか。そしてではこれからどうすればいいのか。このように考えてみると、感情が行動のための大きな動因、エネルギーになりうることがわかるだろう。
つまりそれは成長のためのチャンスであり、自分を変えるためのチャンスなのだ。
だから、「劣等感」は理想を抱ける人にしか沸き起こってはこない。
劣等感を持った時には、それは自分がどのような方向に向かうべきかを示しているともいえるのである。
肉体的な劣等感に関しては変えられないものもあるが、それ以外の劣等感はこれからの努力の方向を指し示すものとして、大いに利用することを考えてみよう。
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