独立自尊
学生時代が終わると、少なくとも自分で食べて生活していけるだけの環境は自分で作らなければならない。
就職、ビジネス、投資、アルバイト。なんでもいいが、親や他人や公的支援などの経済的な援助なしに生活できるようになること。
これが最低限の独立である。会社などで雇用されていれば、それは独立しているとは言えない、などと言う人がいるが、それは違う。少なくとも自分の仕事を会社に売って生活できているのだから、それでいいのである。
しかし、もちろんこれだけでは十分でない。
人間には自尊心がなければ、幸せの基礎を作ることはできない。自分が価値ある存在であり、自分は尊いのだと思えてこそ、そこに幸福感の基礎が固まる。
学生時代にこの自尊心を持つということは、それほど容易ではないだろう。
まだ多くのことが未経験であり、何の実績もなく、社会に出てもいない段階で、自分の価値や尊さを計測できるわけではないからだ。
しかし、この「自尊」とは、自分の可能性を尊ぶという意味である。
周囲から認められたり、結果を褒められたり、また大きな実績を出したから得られるものではなく、「自分の可能性を信じる」ということなのだ。
そして、この意味での「自尊心」があれば、ほとんどのことは可能になっていく。
しかし、多くの人がこの意味での「自尊心」を持つことができない。
あるいは、最初は持っていても世間的な評価や、他人との比較で失っていくのだ。
実はそれほどに、この「自分の可能性を信じ尊ぶ」ということは難しいことなのである。
だから、ここにおいて、固い信念を持つことができれば、あなたの将来は非常に大きな可能性を有することになるだろう。
自分の中にはあらゆる能力の源泉が潜んでいることを信じ、それを大切にする心を忘れないで欲しい。
それを掘り起こす努力を怠らなければ、独立し、自尊の気持ちを持ち、自由になっていくだけの条件はすべて整っているのである。
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