物語を生きる
自分の人生の軌跡を、物語にしたら、あなたはそれをどう評価するだろうか。
映画を観たときに、面白いとか、感動したとか、発見があったとか、物の見方が変わったとか、そんなときには、観た価値があったと思うはずだ。
その意味では、自分の人生の物語も、そのような価値を持ったものにしたいものである。
これまでの生活や経験を、物語にしたら、自分が読んでも面白いと言えるだろうか。あるいは今現在、面白い物語を生きているだろうか。
映画を観て面白いと感じる要素には何があるのか。
そこには主人公がいて、様々な環境や人間関係があって、何かを成し遂げたり、その前に失敗したり、邪魔が出てきたり、また協力者が出てきたりする。
そうやって物語は盛り上がっていくのである。
自分に起きる様々な事象を、物語の構成要素として眺めてみれば、その素材をいかに使って面白い人生に仕上げるか、という発想ができる。
色々あった方が、楽しめるのである。
平凡に見える人生の中にも、本当は多くの事件があり、出会いがある。そこから学び、感じ取ったこと、心が揺さぶられたことなどはたくさんあるはずだ。
その一つ一つを大切にしなければならない。
そして人生の物語を面白いものにしていくために、自分から色々な仕掛けを行っていくことも大切なことだ。
この物語が、あなたが将来、自分の人生を振り返った時に、「色々あったが、なかなか面白い人生だった」と言えるようなものであれば、そこに後悔はなく、全ての経験が、珠玉の価値を持ったものとして、心に刻まれることだろう。
すべての人の人生は物語であるが、それをどのような物語に仕上げていくのか、自分が出会うすべての事柄にどんな意味を持たせるのか、それはすべて、自分で決めることができる。否、自分で決めなければならないのである。
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