汝自身を知れ
自分自身が、どのような人間で、どのようなことに幸せや生きがいを感じ、どのような時に光り輝くことができるのか。
それを知る人が、最も幸せな人である。
できれば、大学生の時に、それをある程度つかみ、方向付けができる人が、幸せな人生を送ることのできる確率が高いと言える。
周りのお金持ちをみて、うらやましく思い、お金を追いかける。
周りの人が、有名だったり、人気がある人だと、それをうらやみ、それを追いかける。
他人との相対関係の中では、自分に参考になることはあっても、自分自身と向き合わない限り、自分の本質は決してつかめない。
そして、結局、自分自身を知らなければ、自分の幸せな姿を永遠につかむことができず、自分にとって無意味なものを追いかけることに、人生の多くの時間を使うことになる。
もちろん試行錯誤して、ようやく自分の幸せをつかんでもいいが、その時もはや人生の残りは少ない。
人生の早い時期に、自分の幸せの形をつかむことができれば、それはすなわち、他人や社会に目を向け、その幸せに貢献できる期間が長くなることを意味する。
自分の輝ける姿を社会に差し出すことが、実はその人なりの最大の貢献であり、最も価値の高いものである。そしてなによりもその本人が最も幸せなことなのだ。
だから、自分自身を知るという、最も本質的な探究を忘れてはならない。
これは就職活動のために行う、自己分析とも違うものだ。
「分析」だけでなく、様々な要因や経験を「統合」していく試みでもある。
自分の最も輝ける状態を知っており、それを自分で作り出すことができ、その自分を世界に差し出すことができる人こそが、学生として、知と愛を統合した真に優秀な学生である。
その形は様々ではあるが、学生時代の経験や出会いの中で、それをつかむ機会を得られたならば、あなたは充実した学生生活を送っていると言えるだろう。
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