次の時代を生き残るためには

次の時代を生き残るためには


これから来る時代を生き残るためには、一体何が必要なのだろうか。

ここでいう、生き残るとは、生物学的生命を生きながらえる、という意味ではない。

人間らしく、個性や自由を発揮しながら、幸せに生きていくことである。

そのためには、二つの観点が必要だ。

一つは現状を変える努力をすること。

そしてもう一つは、変わりゆく現状に適応していくこと。である。

若者はこの二つを共に実現することができる「可能態」である。

私は「人間には無限の可能性がある」という嘘は信じない。むしろ有限でもいいからその可能性を追求し、少しでも無限につながる何かを残すことが、人間の使命であると思う。

現状を変える、現状に適応する、このどちらをやるのかは、人それぞれだろうが、私が学生たちに望みたいことは、この双方を行って欲しいということだ。

その意味では「可能態」としての自分の存在を、勝手に固定化したり、不可能だと決めつけたり、自らを否定的に過小評価するなどは絶対にしてはならない。

若者は、人生の時間がたくさん残されているだけでも、十分にその可能性として、有利な存在なのだ。

現状に適応できずに絶望し、自己否定に走ってはならない。

また、ただ現状に器用に適応するだけで、好ましくない現状に目をつむり、世の不正や不幸を見て見ぬふりをして、自分だけの幸せに閉じこもってもならない。

現状にしなやかに適応しつつ、その現状を変えることができるよう、しなやかな強さを培って欲しい。

それが、自らの幸せと同時に、他人や社会、そして国家の幸せを実現する強力な力となるだろう。

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投稿者:

山道 清和

日本の未来への発展と繁栄のために、日本の学生には自分から学び、考え、自分の意見を持つことのできる人材になって欲しいと心から願っています。就職や公務員試験に関する相談も受け付けています。遠慮なくどうぞ。

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