日本には本当に資源がないのか
日本には資源がない。従って、外国にそれを依存するしかない。
例えば電力の維持はあらゆる国民生活や国の事業にとっても必要なものであり、欠かせないものだ。
今ではウクライナ戦争の影響で、電気代が高騰して、多くの国民が経済的な負担を強いられている。
石油は海外に依存し、この石油の問題は、日本がアメリカと戦争に突入した原因の一つともいわれている。
現在は、太陽光発電が叫ばれるようになった。しかし、太陽光パネルなどは、中国のものに依存している。
太陽光はクリーンなエネルギーだと言えるかもしれないが、天候に左右されるし、太陽光パネル自体が環境破壊の要因になってしまっている。
森林を切り倒して、黒いパネルが敷き詰められている光景を見ると、これが「エコ」だなどとはとても言えない。
わざわざコストのかかる太陽光パネルを中国から買って、日本の自然を破壊して敷き詰めているわけである。
このようなものを買わなくても、日本には窓ガラスに張り付けることのできる太陽光発電フィルムが存在する(三菱化学)。透明なフィルムなのでビルの窓ガラスなどに貼ることで発電が可能なのである。
しかし、なぜかこのような技術が大きく取り上げられることはなく、中国がらみの太陽光パネルの事業が進められる。ここには政治家が絡んだ利権が存在するのだろうと思う。
さて、日本には資源がないから、海外に依存しなければならないという話はずっと昔から言われてきた。しかし、そこには大きな見落としがあり、日本人はこの日本に古くから存在し続けている重要な資源に目を向けられていない。
それは何か。
それは「水」である。水力発電を主力にすることで、日本の電力はかなりの部分が安い費用で賄えるのである。今あるダムの発電力を増すだけで、4000万人くらいの電気が賄えるし、コストも原子力発電なみに安くなると試算されている。
まずはダムの水位を少し上げたり、ダムの可能水位を少し上げる(かさ上げする)また、川の流れを利用したり、海の水の潮の満ち引きのエネルギーを利用する(技術の詳細は是非調べてみて欲しいー参考文献「水力発電が日本を救う」)。
おそらくこれらの技術をフルに活用できれば、日本の電力のほとんどをカバーできるのである。
皆さんは不思議に思わないだろうか。
このような技術があり、これを提唱している人がいるのにも関わらず、なぜ日本ではこのような技術が本格的に取り入れられたり、国が取り組まないのかと。
日本が、自分たちのことを自分たちで決められない国であることは、他のところでも述べたが、ここでも同じことが言えるのである。
日本が水力発電を本格的にやれるとなると、少なくとも電力源について海外に依存する必要がなくなる。もちろん太陽光パネルなんて必要ない。自然のあるがままを少しだけうまく利用するだけで、大きくエネルギー政策を転換できるのだ。
しかし、それがそうならない理由。
利権が絡んで、政治家がそれを先導し、日本独自の優れたものをわきに追いやってしまうからなのである。政治に無関心だと、このようなところで、日本人は大きな損失を被っていることがわかるはずだ。
日本人の技術力や発想力はとても素晴らしく、民間人がそれを提唱していても、国が動かなければ大きな事業にすることはできない。ここでも政治が邪魔をしているのだ。
日本には「水」という優れた資源がある。しかも基本的にはなくなることはなく、ずっと流れつづけ、ずっと日本は海にも囲まれている。それを活かすだけなのである。
電力と言えば、火力や原子力、太陽光ばかりが問題になる。日本が持っている最大の資源について、あえて誰もが触れないのである。
多くの国民がこれを知り、そのような開発をしている企業を応援し、自治体からでもいい、それを活用する動きを起こすことができれば、日本は大きく変わっていくだろう。
若い学生の皆さんに、このような事実をお伝えしておきたい。
日本は資源大国なのである。
日本や日本人がもともと持っているものを活用させない、それを封印し、政治家などを利権で操って、蓋をしている勢力があることを知って欲しい(これは何も水力発電だけではない)。
しかし、日本がすでにもつものに気がつき、目覚め、活用できるのは、日本人以外にはない。
日本人は自分たちのうちに眠る、自分たちの国のうちに眠る、大きな力に気がつく必要がある。
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