常識・知識・見識
学生時代に身につけなければならないもの。
それは、常識。知識。見識。の三つだ。
常識は社会一般の多くの人が共有しているものだから、これを知らないと組織を含めて集団の中で生活したり、あるいは他人との関係を構築したりすることはできない。
ただし、「常識が間違っていることがある」、というのはこれまで歴史が証明してきた通りだ。それに気づくためにも、まずは常識を踏まえるべきだろう。
次に知識。これは自分から積極的に学ぶことによってしか身につかない。常識を相対化したり、批判したりする観点を持つことが可能になる。知識が増えると、自分の持っていた常識やこれまでの知識が相対化される。この知識も新たな知識によって相対化され、置き換わることもある。
学び続けることが必要な理由がここにある。
そして最後の見識。これは相対化された知識を使って、より正しいものを見極めて、判断し、意見や考えとしてまとめ、自分の考えとして発信できるレベルだ。
知識を自分なりの視点で構造化したり体系化したりすることもできるようにもなることが求められる。
大学で学ぶなら、見識のレベルにまでいかなければ、意味はほとんどないと言えるだろう。知識までなら、もはやインターネットや書籍でいくらでも手に入るからだ。
そのためには何が必要なのか?まさに議論や討論などの人間交際である。大学の価値や醍醐味はまさにここにあるのであって、ここに至らなければ、学費という投資に見合う価値を得ることは難しい。
学歴を得る。それ以外に大学で学ぶことで価値を得たい人は、色んな人と関わりながら議論したり意見をぶつけ合ったりしながら、「考える人」になることが必要なのである。
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