学生らしさについて

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学生時代をいかに生きるか まとめ編 その18

学生らしさとは何だろう。

大学時代に学生らしさについて考えたことがある。

私は学生らしく、本を読み、学問をして、サークル活動でたくさんの人に出会い、時々はアルバイトもして、少しだけ社会に触れる。そんな生活をしていた。

現代の学生達に是非勧めておきたいのは、次のことである。

  • できる限りたくさんの本を読むこと(本も著者との出会いだ)。
  • できる限りたくさんの人に出会うこと(学校内外の)。
  • できる限り自分がこれまでやったことのないことに挑戦すること。人生の局面を思いっきり変えてみる試みを行うこと。

読書は本当に私の人生に大きな実りをもたらした。おそらく、読書を抜きにしては自分の学生生活もその後の自分の人生も、全く違ったものになったに違いない。それほどに若い頃の読書は重要だ。

人との出会い。これもものすごく私の人生を左右した。親友、恋人(は私にはいなかったが)、大学の先生、先輩。これらの人々との出会いがなければ、私の人生は本当に底の浅いものになっていた。あの頃出会った人で、今も親交のある人もいるが、大多数はもはや会うこともないだろう。

一期一会。もはや一生会うこともない人々だが、それゆえに貴重だった。

新たな挑戦。これが一番難しい。自分の殻を破ったり、新しいことに挑戦したりするには勇気がいる。私はこれが一番弱かった。ただ私の親友が非常に積極的で勇気のある人だったから、彼からは本当に多くのものを学んだ。そのおかげで、少しだけ強くなれたし、自分一人ではできなかったことを経験できた。

社会に出ると、読書の数も限られてくる。時間が縛られてしまう。

出会う人の数や範囲も職場の人間関係に縛られる。これを超えるのはかなり厳しい。

自分の保身で精一杯になってしまって、新しいことに挑戦しなくなる。組織に属すというのはそのようなことでもある。

学生時代は、自由だから、上記の三つのことを精一杯やれば、きっと充実した学生らしい学生生活といえるのではないだろうか。

しかし、この三つのことは、社会人になってからも、いつも新たな気持ちで続けていきたいことではある。社会人になっても、学生のような生活をしたい、というのが私の目標だった。

その意味で、私はまだ学生時代を生きている。

人生は学び続けるステージ。つまり本当はずっと学生に過ぎない。社会人になったとて、自分は何も完成していない。未完成であり続け、学び続け、走り続ける。これが生きていくということだ。

学生時代に、その原型を作っておきたいものだと思う。

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投稿者:

山道 清和

日本の未来への発展と繁栄のために、日本の学生には自分から学び、考え、自分の意見を持つことのできる人材になって欲しいと心から願っています。就職や公務員試験に関する相談も受け付けています。遠慮なくどうぞ。

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