学生の風景
学生時代では恋愛を含む人間関係で心を揺らすことが非常に多かった。
社会人になった今、その頃の悩みは「かわいい」とさえ思える。また、何であんなことで悩んでいたのだろうと思うことも多い。
理性的に割り切って考えることができず、揺れ動く感情の中で生活し行動していたあの頃を思うと、愚かだった思うことも多い。
ただ今でもそのような時代を通過していくことに大切な意味があると感じている。
そのような大きな感情の動きを、やがては必要な目的のためにコントロールして統御していくことを学ばなければならないからだ。
大学時代に自分のなかに目標や理想の人間像が存在していなければ、そのようなことは不可能である。
その意味で私の中に一定の理想像が存在していたことは非常に大きかった。
その理想像とは時には身近な友人であったり、歴史上の人物であったり、自分の読んだ書物の著者や主人公だったりした。
自分が理想的だと思い、是非真似したいと思うような模範となる存在を学生時代には必ず見つけるべきだろう。
それが自分の行動や人生を大きく変えていくことがある。進むべき方途がわからなければ感情や環境に翻弄される。
力強い人生を生き切っていくための基本的なメンタリティーは学生時代に作っておきたいものだ。
時代が変っても学生の風景はあまり変らない。
今のこの時代に必要なことも、本当はそう変らないはずである。
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