嫉妬
恋愛はよく文学のテーマになるように、複雑な感情をはらんでいる。
純粋で美しいとばかりもいえないものだ。
私ももちろんそうだった。
彼女が別の男性と少し親しくしたり、仲良くしたりしているところを見ると、嫉妬の気持ちが沸き起こってきた。交換日記までしていながらこうなのだから、始末に悪い。
そのようなことがあった後は何となく彼女に対して冷たくしたり、わざと突き放すような態度をとったりした。そんな自分が本当に嫌になった(どうしてこうも自分の感情がコントロールできないものかと)。
彼女が幸せになれるようにという思いはどこかへ行ってしまい、自分が独占できなければ心が落ち着かない。自分の思うようにならないのなら彼女が不幸になってしまえばいい、時にそんな思いさえ抱いた。
私は、恋愛感情を本当に相手の幸せのために昇華していくためには、やはり
「好き」だという感情だけではとてもだめだということに気づいた。
もっと高次の何かがないと、この感情を正しい方向に制御できないのだ。
お互いが成長し、共に幸せになっていくためにはかなりの努力が必要なのだと実感した(お互いに好きで結婚しても、誰もが結局この問題にいつか直面する)。
私は本当に彼女の幸せのために貢献できるだろうか。 そう思っていた矢先、彼女からある相談を受けたのである。
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