奴隷根性を捨てなさい
「奴隷」というのは、現代ではほとんど存在しないものだと思われている。
昔は、制度として奴隷制が存在していたが、さすがに現在はそのようなものはない。
では、奴隷はいなくなったのか?
そうではない。賢い人間が、奴隷とはわからないように、他人を奴隷にしているというのが真実の姿だ。
その意味で、現在は奴隷の存在が見えにくくなっている。
ずる賢く、お金や情報を操ることのできる人間は、他人を奴隷にするのは実に簡単なことである。
金の奴隷、情報の奴隷、精神の奴隷。
思うがままに支配されて、それとは気づいていない。それどころか、一応食べていくにも困らず、ほどほどの楽しみや娯楽も与えられている。
誰でも、奴隷になる可能性があり、決してそれは他人事ではないのである。
判断や行動や生活や人生そのものを支配されて、それとは気がつかない。
だから人間は絶えず学び続け、確認し続け、自分で考え続け、色々なことを検証しなければならないのだ。
それを怠ると、途端に奴隷に転落するのが、現代である。
いたるところにそのような仕掛けがなされている。
だから、奴隷根性とは、学びをやめること。
そして、考えることをやめること。
さらに、自分で確認することや調べることをやめること。
制度的には、それぞれの人間に人権や自由が与えられたことになっている。
しかし、それを自ら放棄する人々が、決して少なくないのである。
自ら進んで、奴隷となってしまう巧妙な仕組みが、日常の中に張り巡らされていることを知ることだ。
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