原宿、渋谷、新宿を歩く
合格発表日が来るまで、東京に滞在した。
東京の街は巨大で人の数も底知れず多い。若者の多い街、原宿や渋谷を歩いてみた。長崎や鹿児島で生活していては決して見ることのない光景。

東京の街では昼間から高校生や大学生など多くの若者が街を歩いている。私の田舎ではそのようなことはほとんどない。
遊ぶ場所もないし、誘惑も少ない。
必然的に学校と自宅の往復、という生活になる。
原宿や渋谷、新宿などを歩いているとき、平均的には田舎の若者のほうが優秀なのではないか、と思ったりした(実際はそんなことはないだろうけれど)。
自分が大学でコツコツと勉強してきたことは大きな自信になっていた。
東京は情報や誘惑が多くて、ストイックに基礎を鍛錬するという地味な努力がしにくい街のように思われた(それも実際にはそんなことはないだろうけれど)。
こんな私でも、東京の学生に負けるはずはない。そう思えたのである(その後東京に出てきて、信じられないくらいに優秀な人間がいることに驚いたが)。
今回大学院を受験した学生たちは全てが明治大学の学部生たちだった。
外部の大学からの受験者は私一人。
それでも合格できると思った。
東京の様々な場所を歩きながら、自分がこの街で生活し、勉強を重ねることで自分の幅が大きく広がっていくだろうとも思った。
あまりにも色んなものがありすぎて、全てを受け入れるには自分の心の中にもっと多様な価値観や世界観が必要だ。
私はまだ経験も浅く、狭量だった。いわゆる世界が狭い、というのが私の現実で、東京の学生はもっといろんな世界を知っているのだろう。
その意味でも東京に出て行くという選択は間違ってはいなかったのだろうし、実際に間違ってはいなかったと思う。
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