「やりたくないこと」以外で就職先を探す

「やりたくないこと」以外で就職先を探す


間奏曲―フリーターの時代―その28

一生懸命にアルバイトをやり、周囲の人からも頼られるようになる。
このような条件が整うと就職できる条件は基本的に整っていると言えるだろう。しかし、これは学生のアルバイトでも同じだろう。

あとは勉強だ。私の場合は自分の空いた時間を必ず一定時間は勉強に当てていた。病院の仕事が始まる前の約2時間だけが勉強時間だった。


勉強とはいっても読書が中心である。自分が就職したいと思う世界に関係のある情報を今のうちから勉強しておくのだ。また自分の考えや人生観、価値観のようなものをしっかりと作ることが大切であり、スキルよりも何よりも重要だと言っていいだろう。


これをコツコツ行うことで確実に自分の価値は上がる。学生であれば企業からの期待値が上がることになる。


そうして、今までの自分の経験、アルバイト、人間関係の中から学んだことや得たもの、成長できた点、そのようなものを言葉で語れるように準備をしていくわけだ。この言語化をするというプロセスは就職活動では非常に重要である。ほぼ言語によって人は就職活動を行っていると言っていいからだ。


学生でない、フリーターの人には基本的に読書を奨めたい。アルバイトをしっかりやりながら、空いた時間に読書をする。これが就職力を格段に高めることになるはずだ。そして何より自分の考えを言葉で伝えられる準備をすることだ。

そして、いよいよ就職活動に向けて行動を開始。
フリーターとして懸命にアルバイトをやり、空いた時間を使ってしっかり読書や勉強を重ねてくると、ある程度は自分のやりたいことや、自分に向いているものが見えてくる。やりたいことがなくても問題はなく、まずはやりたくないことを排除して、その中から仕事を探すといいと思う。


就職活動には様々な準備が必要?それはそうとも言えるしそうでないともいえる。
実は就職できない人は自分の中に職業人としての基本的な意識が欠けているのであって、就職活動のためだけにノウハウ本を買うような準備は本来は必要ないはずなのだ。


まずはどのような世界で働きたいかをある程度考える。ただ逆に正社員になれればどこでもいい、という考えも別の意味で悪くはない。


なぜなら就職に際しては自分のやりたいことをあまりにも狭く考えてしまうと就職活動のブレーキになってしまうからなのだ。


以前述べたように、やりたい仕事の中にもやりたくない仕事が含まれている。
従って、ある程度の方向性が一致していれば、それで良しとしなければならない。


そして「何でもいい」というのもひとつの強さであることは忘れないで欲しい。何でもやりますというのはある意味どの世界でも通用する強さなのだ。「やりたくないこと」以外のことならやってみることで、確実に仕事に対する意識は一歩進むだろう。


そのような割り切った就職活動ができれば、それもまた早く内定がもらえる秘訣でもある。そして一社でも内定がもらえたら、それで自信になる。内定したからとて、絶対にそこに行かなければならないわけではない。

内定後にさらに熟慮してもいいわけだから、まずはどこかで内定をもらうことが重要だ。

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投稿者:

山道 清和

日本の未来への発展と繁栄のために、日本の学生には自分から学び、考え、自分の意見を持つことのできる人材になって欲しいと心から願っています。就職や公務員試験に関する相談も受け付けています。遠慮なくどうぞ。

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